
eMMCとは
マザーボードに直付けされているストレージデバイスのこと。
*SSDやHDDのように取り外して交換できません。
Embedded Multi Media Card(基盤に埋め込まれたメディアカード)の略称
本体の基板とは別の部品
部品の取り外し可能
基板に直接はんだ付け
基板の電源がONにならないとデータは読み取りできない。部品の取り外し不可。
目次
eMMCが使われている機器
・小型のノートパソコン・クロームブック
・スマホ・タブレット
・ビデオカメラなどに搭載されています。
eMMCとSSDの比較
eMMCは部品として取り外しできません
SDDは部品の取り外しが可能
eMMCとHDDの比較
eMMCは取り外しできない&容量が小さい
HDDは取り外しが可能&容量は大きい
*HDDは3.5インチなら10TB以上も珍しくない 価格com3.5インチHDD
eMMCとHDD・SSDの違いを詳しく
HDD・SSDとの大きな違いは部品構造です。

本体を制御するマザーボード基板とHDD・SSDの部品が別々です。
eMMCは簡単に言えば基板上にはんだ付けされたメモリカードやSDカードだとイメージください。
普通タイプのSDカードやUSBメモリはパソコンから取り外して利用しますが、eMMCは【基板上に直接はんだ付け】されているため取り外しができません。マザーボードのチップの中にデータが入っています。
eMMCのメリット・デメリット
メリット
消費電力が低い
&
部品が小さいため本体が小さくなる
デメリット
容量が小さすぎる
&
本体が故障したらデータ取り出しできない
eMMC・SSD・HDD比較表
eMMC | SSD | HDD | |
速度 | 〇 やや速い |
◎ 速い |
△ 遅い |
1TB当たり単価 | × 高い |
△ やや高い |
◎ 安い |
価格 | ◎ 安い |
〇 普通 |
△ 高い |
容量 | × 少ない |
△ やや少ない |
◎ 多い |
消費電力 | ◎ 少ない |
〇 やや少ない |
× 多い |
衝撃への耐久性 | ◎ 強い |
◎ 強い |
× 弱い |
寿命 | ◎ 長い |
◎ 長い |
〇 普通 |
部品のサイズ | 〇 小さい |
△ やや小さい |
× 大きい |
故障時のメンテナンス | × 交換不可 |
〇 交換可能 データ復旧難易度高い |
◎ 交換可能 |
eMMC動作フロー
eMMCの構造はデータを記憶する領域とファームウェア領域とコントローラーの領域があります。
動作フロー
コントローラー → ファームウェア → RAMにロード
内部構造
データ領域におけるファームウェアのサイズは約1~2GB
結局どれがいい?用途別の選び方
コスト重視なら
eMMCを選択
eMMCは部品としての価格は安いです。ただし容量が小さいので1GBあたりに換算するとSSDやHDDより割高になります。
eMMCのストレージ容量が少ない弱点をカバーするために、eMMC搭載のほとんどのノートパソコンにはSDやmicro SDなどのメモリーカードを挿入できるカードスロットがついています。
速度で選ぶなら
SSDを選択
速度はSSDが最も早く、eMMC、HDDの順に遅くなります。PCやアプリケーションの起動ではeMMCでも快適な速度が出ます。
安全性・耐久性
SSDまたはeMMCを選択
SSDやeMMCはHDDよりも耐久性があり、衝撃にも強いと言われています。
重さ
eMMCを選択
eMMCはコンパクトであることが最大の特徴です。SSDよりも一回り小さいので、11.3インチや13.3インチのモバイルノートだけではなく、タブレットやスマートフォンにも利用されています。