ドスパラGALLERIA RL5R ヒンジ破損
GALLERIAのRL5Rシリーズはヒンジが構造的に弱いモデルです。
このモデルのヒンジが故障する原因は以下の2つです。
・ヒンジ固定する液晶カバーのネジ受けが割れやすい
・ヒンジ動作が固くなっている
複数の修理事例があります。
故障の原因1
ヒンジ固定する液晶カバーのネジ受けの強度が弱いことで破損します。

故障の原因2
ヒンジ自体の動作が非常に固いため、ギコギコしながらの開閉となり、ネジ受け負担がかかります。

故障の原因3
ヒンジに取り付けられているネジが非常に小さいです。
ネジ受けの奥までネジが到達していないため、開閉時、カバー全体に力が分散されず、ネジ受け内部に衝撃が集まってしまうことも問題の一つです。

故障の内容
ヒンジ部分が片方割れたご依頼です。今回の修理ご依頼モデルはドスパラのGALLERIA RL5R-G165。

左側のカバーヒンジが3つ中3つとも破損。破片も半分程度しか残っていません。

修理作業と故障原因
故障する原因の一つ目。液晶カバーのネジ受けが割れやすい箇所は補修で対応します。
綺麗に補正済み。

2つめはヒンジ自体が非常に固いです。
ヒンジはヒンジのナットを回すと開閉が固くなり、逆に回すと緩むような仕組みです。
調整して開閉がスムーズになるようします。

3つ目の故障原因は取付ネジが小さいこと。
対策としては、弊社では作業時、純正の小さいネジから、力が分散される大きいネジに交換を実施しています。

シルバーが元のネジ。右の黒いネジが交換用

1.2倍程度、長いものを使用します。
長いネジを使用することでネジ受けの奥までしっかりと固定ができます。

ネジの固定液を添付して緩まないようにします。

修理完了
今回の修理で取り外した部品はバッテリー、LCDパネルです。
すべての動作をチェックして問題ないことを確認して完了しました。

隙間も残らずきれいに補修済みです。


メーカー・他社との違い
一般的な修理店の場合、ボルトでカバーを貫通させるなど部分補修の対応になることが多いです。

カバー破損は、ヒンジが固くなっていることが原因であることが多いです。
(ヒンジが固い→カバーに余計な力が積み重なり破損)
1.補修で着ない場合は、カバーを交換
元の状態に戻することが可能です。
2.ネジ受けのカバーに接着剤を添付して補強
部品の構造上、ネジ受けの製造がよくないケースがあります。
破損しないように新品の状態から接着剤で補強します。
3.ヒンジの調整
ヒンジが破損する原因がヒンジが固くなっていることが原因であることが多いです。
(ヒンジが固い→カバーに余計な力が積み重なり破損)
左右のトルクを合わて緩めることで負荷を低減させます。
4.ネジ緩み防止剤の添付
ネジが緩んでしまい、がたつきから破損するケースも多いです。緩まないようにします。

5.取付ネジの交換
モデルによりネジが小さいことが破損の要因になっていることがあります。
カバー開閉時、ヒンジへの負荷が低減されるようにオリジナルのネジを使用せず別のネジに交換します。
・元のネジ(小さい)

↓
・修理後のネジ(大きいため負荷が分散)

弊社ではヒンジ修理のご依頼は多いです。
メーカーよりも信頼感・安心感は劣りますが安価で修理が可能です。お問い合わせください。