
パソコン液晶モニタの光沢と非光沢
光沢・非光沢の違いを一言で言うと
画面の素材の違い
です。
ツルツル・ぴかぴかの画面を光沢(グレア。英語表現ではGlossy)
ツヤ無し・のっぺりの画面を非光沢(ノングレア。マット。英語表現ではMatte)
PCモニタ
●電源OFF
ノートパソコン液晶パネル
●電源ON
●電源OFF
光沢と非光沢のメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
光沢 | 画面がきれい。ホコリや指紋が目立つ。 | 映り込みが大きい。目が疲れやすい。 |
非光沢 | 目の負担が軽い。ホコリや指紋が目立ちにくい | 静止画や映像の発色が地味。写真・動画編集などには向いていない。 |
光沢のメリット
画面は色が鮮やかでコントラストが高いです。動画や写真がきれいに見えます。
光沢のデメリット
1.映り込み
パソコンの画面背景の状態だとはっきりと自分の姿や室内の状態が画面にはっきりと映る。
ぼんやりと自分のシルエットが画面に映り込んでしまうため、人によっては作業に集中できないと感じることも。特に画面背景が黒のときに映り込みが強くなります。
2.目が疲れやすい
反射があるため長時間使うと目が酷使されるため疲れやすい方にとっては向いていないこともあります。
非光沢のメリット
映り込みが少ない。長時間の使用でも目への負担が軽い。
非光沢のデメリット
強いてあげれば映画などの動画視聴が光沢タイプと比較すると迫力に欠けます。
光沢・非光沢の売れ筋・トレンド
windows7以前は、多くが非光沢タイプの液晶画面でした。
現在は、光沢液晶モニターも多くなってきている傾向にあります。
パソコンの画面には、ノートパソコンと液晶モニタの2種類がありますがノートパソコンでは、光沢・非光沢の比率は同じ程度。液晶モニタでは非光沢が主流です。
光沢と非光沢の構造を解説
部品構造の違いはありません。偏光フィルタの表面処理が違います。
画面の一番上には偏光フィルタが付いていますが、表面の加工が違うだけです。
光沢コーティング処理をすると「光沢」タイプに。非光沢ノングレアで処理すれば「非光沢」タイプの液晶画面になります。非光沢は偏光フィルタの表面を微細な凹凸に加工しています。
結局どっち?用途に応じた選び方
ご自身の好み
で選んでOKです。
メリット・デメリットありますが明確な用途がなければ、お好みで選んでも問題ありません。光沢と非光沢、一番の違いである「映り込み」の有無も電源が入ってしまえば影響は少なくなります。
判断基準の一つとしては、光沢・非光沢どちらも使用経験がある方なら「光沢と非光沢、どちらだったのか覚えていない。」ならば、慣れてしまえば違いは気にならないと思われます。
液晶ディスプレイ選択の際には光沢・非光沢だけでなく価格やサイズ・解像度なども重視して検討してください。
長時間使用なら
非光沢を選択
目への負担が軽いのは非光沢です。
メールやネット程度の利用

光沢・非光沢どちらでもOK
家庭での利用で1日に使用するのはメールやネットで、動画をたまに見る程度ならどちらでも大きな違いはありません。お好みで選択ください。
オフィスワークで利用

非光沢を選択
ワードやエクセルなどデスクワークで5時間以上、パソコンを使うなら非光沢を選択してください。通常、オフィス利用では長時間画面を見ていても目が疲れにくいというメリットが生かせる非光沢を選択することが多いです。動画や画像など高画質なぐグラフィック作業も必要としないという理由もあります。
デザイン業務(写真・WEB)で利用

光沢を選択
WEBデザインや写真の印刷作業などクリエイティブな制作物を印刷をしたりする場合は、画面の見え方が違うと支障が出る場合には光沢タイプを選択してください。
ゲーム・映画で利用

光沢を選択
画質の綺麗さを求める映画視聴や対戦型のゲーム利用なら多少目が疲れても光沢タイプを選択してください。
ゲームなら囲碁や将棋といった画質は優先されず、長時間画面を見続ける用途なら非光沢を選択してください。
価格重視

光沢・非光沢どちらでもOK
価格面はほとんど同じです。大きな違いはありません。金額の違いが発生しているなら光沢と非光沢の違いで金額差が開いているのではなく、モニタ製品の内部基板の品質が違うためです。お好みで選択ください。