おすすめ&避けたい外付けHDD
おすすめできる製品とトラブル回避するための買い方をまとめました。守っていただきたい重要な順番に並べています。
このページはアフェリエイト目的ではありません。故障を毎日見ている現場からおすすめできる外付けHDDを紹介します。
外付けHDDで復旧不可能なケースは10件に1,2件
「HDDが故障するイメージを持ったことが無い。」
そんな方がほとんどだと思います。昔は故障することは少なかったかもしれません。どんな製品でもコスト競争の圧力があると品質が犠牲になってしまいます。
外付けHDDのような技術革新が速い製品ほど、昔は壊れなかったが、今では壊れやすい傾向があります。
昔のイメージで使い続けることは危険です。
車のタイヤであれば目に見えて消耗が見えます。外付けHDDの場合、音やコピーの速度から劣化していることを想像するのは難しいです。
落下させて強い衝撃を与えた場合などはデータが復旧ができないことも珍しくありません。損傷が大きいと技術力の差ではなくどの会社でも復旧は不可能になります。仮に壊れても直せばいいという考え方は危険です。
家族の写真やデータは買い替えできません。
痛い目にあった経験がある方。高い授業料を払いたくない方はご一読ください。
同じ容量のラインナップの中で、一番、高い物を買うようにしてください。
同じ容量なら数千円の違いしかありません。容量が同じなのに価格が違うのは品質の差であることが多いです。故障を完全に防ぐことはできませんが、少しでも故障の確率を減らすためにも高いモデルをおすすめしています。
たかが数百円、数千円を惜しむ選択は避けてください。最悪、データが消失してしまったら安物買いの銭失いでは済みません。
・1T:5,000円~10,000円
・2T:8,000円~15,000円
・4T:10,000円~20,000円
・6T:20,000円~40,000円
・8T:25,000円~60,000円
1T、2Tの小さい容量でも特別に高いモデルがあります。高性能ということでなく廃番品のため流通が希少のため高い価格で設定していることが多いです。モデル名で検索して扱い店舗が少なければ間違いなく希少性を分かった上で高い金額設定になっていることがほとんどです。
予算に余裕があるか法人での利用であればRAID(HDDが2本以上入っているタイプ)がより安全です。
●国内メーカーを買う
海外メーカーと比較すると国内メーカーの外付けHDDの方がどちらからと言えば故障することは少ない印象です。
ただし「東芝」「IODATA」「BUFFALO」といった国内メーカーの外付けHDDでも中身に使われているHDDは海外製のものであることも多いです。
「東芝」製の外付けHDDやパソコンだからといって、中身のHDDは「東芝」製でないことも多いです。
内部で使われているHDDが分からないとしても、海外製(Western DigitalやSeagate)の外付けHDDよりは国内メーカーの物をおすすめしています。
●容量の小さいモデルを買う
容量の小さいほど、昔の部品を使っているため安定性、信頼性があるモデルであることが多いです。
容量が大きくなるほど、1Gあたりの価格は安価になるため容量は多いほうがお得感があります。より大きな容量を選択したくなるのは仕方ありません。
容量が増えることのデメリットは故障の確率が高まることです。
容量が大きいほど部品点数が多くなります。(データを記録するプラッタ枚数、読み取るヘッドの数)
たとえば3枚のプラッタなら通常6つのヘッドが付いています。
HDDは1つのヘッドが故障しても全体の故障となりアクセスができなくなってしまいます。
必要な容量は数100GBなのに、大は小を兼ねるからと大容量の外付けHDDを購入するのはお勧めしません。必要としている容量を見積もって利用シーン合った機器を選択してください。
●SeagateのHDDは使わない

HDDメーカーで故障する確率が高いです。
また復旧不可となる重度な損傷を起こすことが多いのもSeagate製HDDの特徴です。
販売員の方に「中に入っているHDDはどこのメーカーですか?」と聞いても分かりません。
使っていたHDDが運悪くSeagate製だったら、こまめなバックアップもしくは買い替えをおすすめします。
特定のモデルとしては「DM」の記載:ST1000DM001、ST2000DM001、ST3000DM001、ST4000DM000。プラッタの構造に問題があることでヘッドが故障します。ST1000LM024。ヘッドが動かなくなります。ST31000528AS。ファームウェアの不具合が多いです。
・SEAGATEの外付けHDD(価格com)
・外杖けHDDに入っているHDDのメーカーの調べ方
・最も信頼できるのはどのブランドのHDDか?
●5年で買い替える
HDDは消耗品です。
以前と比べて、接続してから認識されるまで時間が掛るようになった。
もしくは「カチカチ」「カリカリ」「シャリシャリ」「カツッ」と音がするようになったら劣化が進んでいます。
大切なデータを保存するたの外付けHDDです。まだ使えるからと数千円を節約してもデータが消失してしまったら元も子もありません。
フリーソフト「CrystalDiskInfo」を使って、劣化の状態を確認してください。
・HDDの故障状態を調査するソフト
・確認したら異常が見つかった(yahoo知恵袋)
*「注意」が出たら劣化しているので買い替え必須
●2重にバックアップする

保存先は1つだけでなく2重にデータがある状態をおすすめします。
どんな外付けHDDでもいつかは故障します。常に2重にバックアップをすることが一番の対策です。
自動バックアップ(何も操作しなくてもコピーしてくれるソフト)
・I-O DATA製のソフト Sync with Sync Connect
・有名なフリーウェア RealSync BunBackup
・macOS用 Sync!Sync!Sync!
大量ファイルを最速でコピー
・FastCopy
●Seagate、WDのMy Passportシリーズは使わない

家電量販店では国内メーカーのBUFFALOやIODATAよりも、SeagateやWDなどの海外製の方が目立つ場所に数多く販売されています。安価で売りやすいためです。

SeagateのHDDは故障する確率が最も高いです。
通常、外付けHDDの製造メーカーと内部に使用されているHDDのメーカーは異なります。(BUFFALOやIODATAはHDDは製造していません)
HDDの部品は東芝製、Seagate製、WD製など様々なHDDメーカーのものが使用されています。
Seagateの外付けHDDには必ずSeagate製のHDDが使われているためおすすめできません。
WDのMy Passportシリーズの一部のモデルはコストダウンのために構造が脆くなっています。
USBケーブルの抜き差しに弱いため、コネクタの破損が非常に多いです。
My Passportはコネクタ部分の品質を落としているためか、他の外付けHDDよりも比較的安価です。
コネクタ部とHDDを繋ぐ構造が、基板に直付けされているUSB3.0コネクタ
何度も抜き差しする箇所のため故障するケースが非常に多い
・Seagate製の外付けHDDはすべて
・WD製はMy Passportシリーズ
*for MacでないとMacで使えないということはありません。
・東芝製はCANVIOシリーズ
●持ち運びしなければ据え置きを選択する
外付けHDDにはポータブル(小さい)と据え置き(大きい)があります。
据え置きタイプのメリットは価格が割安。転送速度が速い。機能が豊富。故障が比較的少ないことが挙げられます。
デメリットとしてはコンセントから電源を供給する必要があったり、持ち運びができないことがありますが、データのバックアップだけが目的であれば据え置きタイプをおすすめします。
*バックアップの媒体にSSDタイプや大容量USBメモリを使うのはお勧めできません。
●コネクタの差し込み口は真っ直ぐに抜く。差したまま鞄に入れない
小さいタイプの外付けの場合、USBコネクタの接続は簡単に壊れてしまいます。
よくある事例は挿し込み部分のメス側のコネクタごと抜け落ちる症状です。
無理に抜き差しを続けると部品の接続がもろくなります。抜くときは斜めでなく真っ直ぐに抜いてください。
また、鞄に入れて持ち運ぶ際にはケーブルは取り外してください。 コネクタ部分に負荷がかかり続けて壊れやすくなります。
●クラウドを使う

重要なデータはオンラインストレージに保管してください。
特に個人利用の外付けHDDで容量が少ないならセキュリティへの不安とデータ消失のリスク・コストを考えればクラウドを使うことをおすすめします。
・Dropbox(2GB)
・OneDrive(15GB)
・Google Drive(15GB)