【 データ復旧業者の選び方 】

選定基準の記事の多くは自社への誘導が目的です。同業者のHPを見ても、真実をそのまま教えてくれる同業他社はまずありません。(少なくとも見たことがありません)

ビジネスとして自社にご依頼いただきたい希望はありますが、法外な金額にならないためのアドバイスも我々の仕事の一つだと考えております。

どうしてもバイアス(宣伝が入る)が掛かってしまうことは避けられませんがデータ復旧会社の正しい「選び方」をお伝えいたします。弊社の記事も一歩引いて、疑って判断ください。

目次

データ復旧業者の選び方(見積前・実際に依頼する前)


まず最初に理解していただきたいのは、料金が高い = 復旧技術 ではありません。

作業内容が分かりにくいことを逆手にとって、お客様のデータの重要度や懐具合を見て料金を決める業者も少なくないためです。

他社で「重度の物理故障」と診断されて高額な見積りになった案件が、実際当社で作業すると16.800円の軽度故障になったケースが今までに何度もありました。

不信感があるなら後悔する前に比べてください。見積りは業者によって大きく異なることが多いです。そのなかで料金とサービスが適正と判断した業者に依頼してください。

法人と個人用の問い合わせ窓口が別々

法人用窓口で申込みすると同じ作業内容でも見積りが高くなることがあります。

法人と申告するとデータの重要度は高く経費で処理ができると判断されるため高額見積りされることがあります。不信感を感じたら個人用フォームから確認して金額を比較してください。


データ復旧は一発勝負と説明がある

半分は本当(に近い)ですが、半分はウソです。

まず、HDDのどこが故障するのかと言えば、最も多いのは読み取りヘッドです。 ⇒  HDDで故障する部品

データ復旧で多く行われるヘッド交換の作業は1回目の作業が最も復旧率が高くなるのは事実です。

理由はヘッドとプラッタの位置関係は、一度でも分解すると当初の位置からは微妙に変化します。そのため2回目以降、本来の位置とは違った個所から作業を進めることになります。HDDは非常に精密な構造です。ほんの少しの位置の違いで復旧の成否が分かれることがあるためです。

「データ復旧は一発勝負」となる状況を正確に言うならば
ヘッド交換が必須の故障時です。この状況下についてであれば「データ復旧は一発勝負」とは事実(本当のこと)です。

冒頭の半分はウソの根拠としては、HDDの故障で「1発勝負ではない」事象は数多くあるためです。

・「調査のためのHDDを開封をするだけで復旧の確率が低くなることはほぼありません」
・「ヘッド交換は必要としない故障も多いです」
・「ヘッドに損傷があっても、必ずしも交換は必須ではありません」
・「部品不一致などの理由により、ヘッド交換を2回、3回行った後に成功することはよくあることです」

これらはデータ復旧に携わる者であれば周知の事実です。


依頼を急かす

まずは依頼を既成事実化して、データを確認してから足下を見られることがあります。


他社と比較してあまりにも安価

データを消去したような故障なら市販のソフトウェアでの復旧が可能です。数千円などの価格設定でも違和感はありません。

いくつかで見積を取ってみると5万円~15万円程度の幅があるのに、1社だけ「うちでは1万円でできます。」と言うのは不信感を持ってください。

一般的な業者なら状況を見積り時のヒアリングで、経験から金額の幅は提示できます。大きく外れることは余程のことがなければありません。

最初は安価な見積りを行い、実際に依頼すると実は「重度の故障」であったと、10倍以上の見積りになるのは最初から確信的に低価格な見積りをしているケースがあります。


復旧率が高い

復旧できそうな故障だけに対応すれば見掛け上の数字は高くなります。

弊社で依頼される少なくとも10%は、作業前のチェック段階で復旧不可能と判断せざるを得ないのがHDD故障する実態です。一番多いのが本体を落下させたときにヘッドがプラッタ面に接触して、ヘッドが曲がり、その状態で電源をONすると曲がったヘッドがプラッタに致命的な傷を付けてしまう症状です。 ⇒ 損傷が大きくてデータ復旧不可能な事例


見積書の内容が理解できない

専門用語を並べて、意図的に何の故障なのか分かりにくくしていることがあります。データ復旧で行う作業はヘッド交換・基板交換・ROM交換・ソフト不良で95%以上が占められます。

 ⇒ 実際にHDDが故障する原因と故障する部品


時間経過でデータ復旧率が下がる

時間が経過するごとにデータが消えたり、復旧確率が低くなることもありません。「今すぐに復旧を開始しないと復旧率が下がる。」と言われたら理由を聞いてください。復旧率が下がるケースは電源ON・OFFを繰り返してしまう。水没による腐食が進行のような特殊なケースのみです。何もしていないのに復旧率が下がることはありません。


検索してみると広告が多い

「データ復旧」「データ復元」などのGoogleのキーワードクリック広告は1クリック500円~1,000円です。仮に50クリックで1人のお客様から依頼されたら広告費は50,000円です。(注:インターネット広告で2%の方から依頼されるのは平均的な数値)
広告を出している業者ほど、経費の中で広告費が多くを占めていることになるため金額が高くなります。どんな業界でもまっとうな業者ほど広告をしていないことが多いと思います。当社は広告宣伝費をかけておりません。HPを読んでいただき納得いただいた方からのご依頼がほとんどです。


見積り後に正式依頼するかの判断

特にデータ復旧の場合、焦って、パニックになっているため最初にコンタクトがあった業者に依頼される方がほとんどです。

見積りをしてもらうと「重度の物理故障」と診断された方でも適正価格であるケースの方が多いはずです。真面目にデータ復旧をされている会社の方が数は多いです。

もし、不信感を感じたなら例外的な一部の会社である可能性があります。後悔する前に冷静になって判断してください。

回答を保留していたら金額が安くなった

「いくらなら修理するか?」と確認されて「その金額範囲でやりましょう」となるケースは足元を見て価格を決めています。

データの取り出しで見積り30万円と言われ、高いので断ると4万円で修理すると言われた方もいます。

弊社では一度お知らせした金額を変更することはありません。値引きをさせていただくのは、当初の予想よりも時間がかかったり、少量のデータしか復旧できなかった場合などお客様にご迷惑をかけてしまった場合のみです。


あっさりと大幅な値引きをされた

依頼を渋ったら、拍子抜けするほどあっさりと値引きされることがあります。当初の見積りに不信感を持たれるはずです。

また、納期に時間をかかってもよければ値引きが実現できるとする業者があります。たまたま緊急な仕事があり、後回しによる値引きを提示されたなら問題ありませんが、復旧に時間をかけることでコストが抑えられるとしたならばデータ復旧の業務フローとして事実ではありません。


キャンセルを希望したら急に通常料金の半額に

まずは依頼を既成事実化して、データを確認してから足下を見られることがあります。


復旧したデータを確認させてもらえない

復旧を依頼しても希望するデータが無ければ何の意味もありません。お支払いいただく前にデータを確認いただくステップは不可欠です。


キャンセルを希望してもすぐに返却されない

仮に実際の作業に入った後のキャンセルでも通常の故障なら数日~1週間もあれば返却の準備が整います。何も作業を行っていなかったとしたら梱包をし直すだけです。何かと理由を付けて依頼した機器を返却されないなら疑ってください。

データ復旧に迷ったら


機密保持上、必要な方は2部印刷・押印後、来店時に持参。もしくは郵送時に同梱ください。

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