【 データ復旧 じぶんフォルダー 】

最短即日修理に対応
*当日にできるかは状態確認後の判定

じぶんフォルダーのデータが見えない修理


このモデルでは、HDD自体には故障がなくても、暗号化の影響でデータにアクセスできない事象が発生します。 例えば、筐体の基板が故障した場合、NASからHDDを取り出し、HDDを直接PCに接続すれば良いと考えるところですが、暗号化されているため正しく認識できません。

また、HDDを別の筐体に移し替えれば良いと思うかもしれませんが、残念ながらこの方法でもデータにアクセスすることはできません。
しかし、弊社では「じぶんフォルダー」でもデータ復旧の実績がございます。

■自分フォルダー対象モデル:
HDL-TA1 / HDL-TA2 / HDL-TA3 / HDL-TA4

じぶんフォルダーの仕様とデメリット


データ用のパーティションは、まずRAID構造となっており、その上で暗号化が施されています。
管理者でさえも中身を見ることができないという触れ込みの「じぶんフォルダー」は、プライバシーを守るという点では良い製品ですが、ひとたび故障してしまうとデータの救出が非常に難しくなります。 また、暗号化の範囲はデータ用パーティション全体に広がっているため、故障してしまうと全てのデータにアクセスできなくなってしまいます。


データ復旧専用ツールPC-3000を使っても、保存されたデータを見ることはできません。


世界標準のデータ復旧ソフトPC-3000で認識させた様子(RAID構造も認識していない)


データ復旧ソフト復旧天使で認識させた状態のセクターの様子
(RAID構造は認識しているが、データは暗号化されている)

じぶんフォルダーのデータ修理が困難な理由


NASが起動できなくなる原因として、HDDの劣化による不良セクター発生や筐体基板の故障等が挙げられます。

HDDの不良セクターの発生は、経年劣化により避けられないものであるため、NASを使い続ければいつかは起こり得ることです。仮に、不良セクターがNASのシステム用パーティション内で発生した場合、NASのシステムが正常に起動しなくなるので、その結果、保存されているデータにアクセスもできなくなります。

通常であれば、不良セクターをスキップして取れるところからデータを抽出すれば大部分のデータを確保できるため、不良セクターの対処は比較的容易です。「じぶんフォルダー」のデータは復号処理を施さない限り、確保したデータに意味はありません。

筐体基板が故障した場合、単純にHDDを別の筐体に移し替えれば済むと思うかもしれません。 しかし、暗号化に使われる鍵が個々のNASによって異なる値が使用されており、この方法では正常に復号処理が行われないため、有効な手法とは言えません。

このように「じぶんフォルダー」は、プライバシーを守るための暗号化のために、データ復旧が非常に困難なのです。

メーカーでのデータ復旧対応


IODATAの修理サポートでは、じぶんフォルダーのデータ復旧対応はしていません。

【関連URL】
 Q:データ復旧サービス等で復旧することは可能か

データの復旧方法

Linuxを使用して復号用のキーを取得し、そのキーを使用してデータ用パーティションの復号化を行います。 Linux上で特定のデータをマウントさせることによって、あるファイルを取り出すことができます。このファイルには復号に使用される鍵が記述されているため、このファイルの内容を確認することで、暗号化されたデータ用パーティションを復号し、ファイルデータを直接取り出すことができるようになります。

1.Linuxを使用した復号キーの取り出し


2.復号化した状態のセクターの様子(ファイルシステムXFSのヘッダーを確認できる)


3.復号化した状態でのフォルダー構造

このように復号用の鍵を抽出できれば、HDDに不良セクターが発生していても、NAS筐体の基板が故障していても、データ用パーティションを復号して直接ファイルデータを復旧することができます。 また、この方法であれば、データ用パーティションのデータ構造がダメージを受けていても(論理障害が発生していても)、通常通りのデータ復旧の作業を行うことができます。

対応不可の症状

・HDD内部から異音が発生し、HDDの損傷が著しい場合。
・システムエリアが(バックアップを含め)スクラッチ等でダメージを受けている場合


修理実績

2024年5月(HDL-TA3)


症状:徐々にファイルが消失してきている 復旧結果:35万件のファイル(1.8TB)を復旧 内容:内蔵HDDにセクター不良がありました。クローンドライブを元の筐体に戻しても、NASとしてマウントすることはできませんでした。そこで、暗号化に使用されているキーを抽出し、クローンドライブを復号することで、ドライブから直接ファイルデータを取り出すことに成功しました。

2024年6月(HDL-TA2)


症状:データにアクセスできない 復旧結果:17万件のファイル(280GB)を復旧 内容:内蔵HDDにセクター不良がありました。不良セクターはシステム用パーティション内にあったので、起動に失敗するようです。復号方法が判明しているので、クローンドライブを復号し、直接ファイルデータを取り出しました。データ用パーティションには不良セクターが無かったので完全復旧です。

正しい診断をします


データが取り出せた場合にのみ費用が発生。キャンセル時の診断費用は0円。お支払いは作業完了後。事前に復旧データを確認していただきます。承諾前に作業を進めることはありません。

他社でサポート対応外。診断や金額に不満がある方はセカンドオピニオンとしてご相談ください。

調査費用
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見積
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修理不可
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機密保持上、必要な方は2部印刷・押印後、来店時に持参。もしくは郵送時に同梱ください。

調査費用
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修理不可
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どうしたらいいか迷ったらまずはお気軽にご相談ください。
修理だけを勧めることは致しません。来店される3人に1人は相談のみです。

本日の修理状況



アクセスマップ

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